☆ 魅力ある中庭のある家づくりへのポイント|その1
☆ 01- 魅力ある中庭のある家づくりにするには
いきなり玄関から家に入るよりも門のような場所を通り抜け、ほっとする中庭のような外部との中間領域や、緩衝帯があればいいと思いませんか。 たとえば、さまざまなスクリーンの配置、格子のやわらかな境界を設けてゆるやかに開くことで、この外部スペースが生きてきます。このような境界をうまくデザインに取り込むことで魅力的、理想的な家づくりへと夢が広がります。
中庭の空間は、太陽の光と影の演出も面白いです。 光はまるで日時計のようにゆっくりと影を刻み、その日差しは白い壁を照らしさまざまな表情をあたえてくれます。そして水盤を設けてみれば、陽の光の照り返しを室内に取り込み『ゆらぎ』を壁や天井に演出させることもできます。ゆっくりとした時のうつろいや、うごめきが表れ、まるで時間が止まったような、心地よいやすらぎ感さえ持たらしてくれます。こんな自然の効果を使わない手はないと思いませんか。
そして、中庭のある家づくりの最も大切なポイントは、中庭からの光や風だけでなく、空気感や気配を感じれる、また時や空間を感じ楽しめるようなことも可能なことです。
とくに家の中に外部空間を取込むことで、内と外とがつながるもう一つの外の部屋と考えることができます。 この中庭と室内とは、大きな開口部で全面開放させることでその外部空間と一体化でき、内と外との境界が無くなり室内の空間の広がりや空気感が生まれ、そしてその気配さえも感じられる家となります。
外部のスペースを住まいの中に取り込むことは、住空間にも爽やかな風や光が取り込むことができ、中庭は室内と一体的に使うことができ、家に奥行きや広がり感をもたらせてくれることになります。
中庭のある家づくりは、プライバシーだけではなく、明るく快適な家、光の移ろいやその開放感を感じれる家、風通しよく四季を楽しめれる家、そして、防犯面やセキュリティーも良くなり安心安全でもあります。
うまく創れば、風やプライバシーさえも自由にコントロールができる魅力的な家づくりとなります。