[プロジェクト] 狭小住宅に中庭を作るリノベイト
この家は20坪ほどの狭小地で,
まわりが建て込んでいるので住環境があまりよくありません.
そこで,この密集地で小さな家の裏部分を減築して,
小さな光庭である中庭を設けることがテーマとなりました.
そして裏の離れの家との共有の,日だまりのスペースとして,
住空間を改善するために風穴を空けるような,中庭のある家となるリノベーションです.
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工事は着々と進んでいます.
四日市の家は,外壁工事も着々と進んできました.
街を見渡せるようにと,9mの大開口を設けましたが,
その木製建具の大きな枠も取り付けられました.
この家の大きな開口から,
開放的な風景が望めるのが待ち遠しくなってきした.
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家づくりについて思うこと..
いつもの家づくりには、中庭を中心にして計画するようにしています。
それは、都心部や市街地においては、プライバシーを確保しながらも魅力的な住空間をつくるために必要な空間です。
家の外の空間を利用した中間領域的な場所で、魅力的なこの外部スペースのある家づくりは大切なポイントだと思います。
与えられた敷地に対してボリュームを大きく確保するために、建物は大きく感じられ、
ときによっては塀で囲い込んでその内側にこのような外部空間を設けることもあります。
内部空間の延長としてこの外の空間をつくることは、
ひとつの『外の部屋』としても利用可能で住空間に空間的な広がり感が増します。
家の風の通りを良くするだけでなく、何よりも光と影をうまくコントロールすることで魅力的な住空間となり、
季節ごとに空間の変化や演出を住空間に取り込むことができる、魅力的な癒しの家づくりとなります。
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