古材でエコロジーに大改装 !!
古材は木造小学校に使われていた大きな梁です．
帯鋸で三等分しトロにあたる綺麗な部分を幅広の床板，
カウンターやテーブル，建具の枠材に再利用し，両側の古い風合いのある部分を中庭の塀に利用しました.
材質は細かく目のつまった米松のピーラーで，製材したままの帯鋸目の荒い風合いを生かしました．
木製の大きな開口部を開け放つと古材の塀で囲われた中庭は， 開放的なスペースへと再生されました．
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土間のある家
約10年前の工事でしたが，この旧家は幾度と改築が重ねられ損傷も激しく, その修復も兼ねての大改装!!
屋根からは雨漏り, 柱梁の木組みは新建材の壁と天井で覆われていましたが，
隠れていた木組みをすべて表し, その屋根裏にあたる部分にロフトも増床する.
樹齢200年の梅の老木がある中庭と内土間とは，ガラス扉を引き込む事で開放的な一体の土間スペースに様変わとなりました．
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土間仕上げはただのグリ石敷き
採掘場の山に行けば山積みされてるグリ石，その山の中から綺麗で平滑のものを選別してこの中庭の面積の数量を集めるのはひと仕事です．
職人さん達はここのために二日がかりで選別されて，その数は大小合わせて約３０００個．
一つ一つ丁寧にレベルを合わせながら敷き並べていっていくのですが，
こだわって作ったお陰で，ちょっとそこらには無い見事な仕上げです．
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中庭と大きなルーバーのある家
市街地の敷地の奥に中庭を設け，前庭には大きな縦型のアルミの可動ルーバーを設けました．
この大きな可動ルーバーは光と風通し，プライバシーも快適にコントロール出来ます．
三方が塞がれていたこの狭小地でもプライバシーを確保しつつ広がり感が得ることができ，
そして，30坪の狭小住宅としては，快適な住空間となる中庭のある家となりました．
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大屋根を支る古材
大屋根は古材の大きなキャンチレバーで支えています．
平屋の大屋根を支えて，ポーチとエントランスを貫く梁は古材を再利用したものです．
木造小学校の校舎に使われていた長さ約１０m と大きな松の梁です．
この梁が大屋根を支え，屋根からの雨水を水盤に溜めます．
その水盤に反射された光りの「ゆらぎ」は，ポーチや室内のホール土壁と，
そして天井の大きな古材にあたりゆっくりとうごめきます．
その奥の中庭では，ゆっくりとした時間が静かに流れています．
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30坪の狭小地
狭小地の限られた敷地においても，フレキシブルな性格を持たせた中庭を設けることで，
奥行きを感じさせる事が出来る家づくりが可能です．
この家は，約24年前とずいぶん前に建てた家です．
この頃ろは狭小地が多く，ここの敷地も30坪で狭小住宅となりました．
ただ，中庭を設けたのですが閉鎖的な性格の空間だけではなく，通りに面した扉の開け閉めによって，
通り庭の様な，また街路空間の様な場所としてのスペース作りを心掛けていました．
開け閉めすることにより空間の性格が変えることができる装置としての回転扉や格子戸に興味がありました．
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雨水を溜める水盤｜その４
エコロジーな水盤の深さは約５cm と浅いもので，
平屋の大屋根に降り注いだ雨水がこの水盤に流れ込んできます．
水盤に反射された光りの「ゆらぎ」が，
室内の土壁にあたってうごめきます．
そして..中庭と対比した光りの効果を演出します．
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狭小地の通り土間と中庭
一階の正面木製の格子扉と裏のガラス扉を開放すれば，裏の竹藪とつながる通り土間の空間です．
その左側に見える場所がこの家の中心となる小さな中庭です．ここにこの家の唯一の階段があり，上部の家と繋がります．
一階はコンクリート造ですが，壁がないのでとても開放的です．敷地はわずか１５坪の狭小地です．
この竹藪には，大阪では珍しいヒメボタルが棲んでいて，何と中庭にまで入ってきます．
中庭と竹藪の借景によって，１５坪の狭小地とは思えない奥行きと開放感がある家となりました．
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開かれた中庭の光と影
中庭はフレキシブルに開かれるときに空間が活きてきます．
内と外とは大きな木製の回転扉でつながり，開け閉めする事により空間の性質を変えれます．
平屋建ての空間には，おだやかでゆっくりとした時が流れていきます．
太陽はまるで日時計のようにゆっくりと影を刻み，
その光は白い壁を照らしこの中庭に豊かな表情をあたえてくれます．
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穏やかな時がながれる
古材に映る..水盤からの反射する「ゆらぎ」
平屋建ての余裕の空間にゆっくりとした時が流れていきます．
外部にある水盤に反射された光りの「ゆらぎ」が土壁と古材にあたって，中庭と対比した光りを演出します．
水盤は大屋根の雨水が水盤へ落ち，この水盤からの照り返しがエントランスホールの天井や壁に光を反射します．
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