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中庭と水盤...穏やかな時がながれる平屋の空間
水盤は雨水利用...閑静な住宅地での美容室を一階に設けた既存住宅の増築.
中庭、待ち合いスペース、ホール、和室、ポーチなど、余裕の部分を平屋で増床する計画。増床部分は既存住宅のプライベートなスペースとしても活用する.
テーマとなったのが、中庭、大木、巨石、古材、水盤、五感をいかせる生活ができる環境作り.
中庭が全体をまとめ調和させてくれることをイメージ.
ポーチとなる大きな庇は、約5mの跳ね出しのキャンチレバー、約10mの長さの古材(木造小学校を解体したものを再利用)の大きな梁がこれを支る.
水盤は大屋根からの雨水を溜め、深さ5cmと浅いもので室内空間に光と影のゆらぎを演出する為に設ける.以前から育っていた様な大きな株づけの楠木は、中庭の背景として存在感、中庭には大きな溶岩の巨石を据える.
全体のスペースを取りまとめているのが中庭であり、平屋建てのぜいたくな中庭空間には、ゆっくりとした時間が流れていく.